2月1日,まちづくりセンターで開催された第10回サイエンスカフェはこだてに行ってきました。
サイエンスカフェというのは,飲み物を片手に,気軽な雰囲気で科学の専門家の話をきいたり,専門家との会話を楽しんだりするイベントです。
話題提供者は東京大学の原島博さん。
顔学への招待(岩波科学ライブラリー62,岩波書店,1998)の著書がある,顔学の専門家です。

#写真はイベントの導入部の様子。会場のお客さんがそれぞれ顔を描いてみました。
まず感想から。
原島さんの,面白く,楽しく,わかりやすく,かつ含蓄もあるトークに圧倒されっぱなしの90分間でした。
会場は70人の方がいらっしゃっていましたが,皆さん満足してお帰りになったのではないでしょうか。
私がなにより印象に残ったのは,最後に紹介された原島さんによる顔訓13カ条に関する私の質問への答えでした。
kanamoriの質問
「顔訓13か条に科学的な裏づけはあるのですか?そもそも科学者がもっともらしく言うことというのは科学的なのでしょうか?」
一字一句その通りではありませんが,おおよそ次のような趣旨の回答がありました。
—
顔訓13か条は科学的ではない。(キッパリ)
そもそも科学で言えることなんてつまらないことが多い。
現在科学では説明しきれないところに,面白いことがあるのではないか。
そうした問題に取組んでいきたい。
—
顔訓そのものが科学的ではないのはその通りなのでしょう。
でも,顔訓13か条を発想するに至った背景には原島さんが研究を通して見つけてきた科学的事実や,そこから得た発想が関係しているはずです。
顔訓13か条なんて科学的でないよってきっぱり言い切るところに,原島さんの人柄とサイエンスカフェにやってきた会場の皆さんの立場にたって交流したいんだという気持ちを感じました。
そして,もう一つ印象に残ったのは「顔は見る人と見られる人の間にある」という今回のブログ記事タイトルにした言葉です。
人間にとっての顔の意味は物理的な形状にあるのではない,どんな顔を持って生まれてきたとしても顔は自分たちでつくっていくものだ,ということでしょう。
関連して,先の顔訓第5条によりますと,コンプレックスは自分が気にしなければ相手も気にしないのだそうです。
内容についてはこちらのブログ記事に詳しいです。
また,webで手に入る関連情報を以下にリストアップします。
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平均顔ギャラリー@東京大学 原島・苗村研究室
カフェでも紹介された東大生の平均顔,銀行員の平均顔,政治家の平均顔等が紹介されています。
平均顔についてもっと詳しく知りたい人はこちら。
ネイチャーインタフェイス誌 著者別もくじ 原島博
客室乗務員や女子アナウンサー,映画スターとテレビアイドル等々,平均顔の話が解説付きで読めます。
老化するモナリザ@東京大学 原島・苗村研究室
表情ギャラリー@東京大学 原島・苗村研究室
#モナリザの怒り,微笑み,悲しみ,驚き。
顔の変遷@東京大学 原島・苗村研究室
#このまま顔が変化していくと,未来人の顔はどうなるのか?
#ちなみに,多分未来人の顔はこんなにはならないそうです。日本人の平均身長が伸びていっても,平均身長が2mになるようなことはおそらくないのと同じ理屈です。
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最後に,サイエンスカフェというイベントについて。
今回のサイエンスカフェに行ってみて感じたのは,場所が持つ効果です。
原島さん個人の魅力に加え,まちづくりセンターという講義室ではないオープンな場所が,原島さんという科学者のお話をぐっと身近に引き寄せたのではないでしょうか。


第10回サイエンスカフェはこだて レポート2
第10回サイエンスカフェはこだてに言及してくださっているネット記事です!
みなさんどうもありがとう!
Science and Communicat…